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2019年

『舟を編む』-情熱の彼方

2012年の本屋大賞受賞作『舟を編む』(光文社)をご紹介します。 辞書の編集をめぐるドラマです。「あがる」と「のぼる」の違い,「恋愛」の語釈,辞書の紙の「ぬめり感」など,活字好きにはぐっと刺さる小説だと思います。 ぼくなりに3つの観点からまとめてみました。 情熱 主人公の馬締(まじめ)さん。頭はボサボサで着るものにも無頓着,下宿先は本だらけ。ぱっと見とっつきにくく,不器用な主人公。妻の香具矢さんは […]

試用期間中の解雇

  試用期間中の解雇が問題になる事例があります。 試用期間だから自由に解雇してよいのでしょうか,解雇されてしまうのでしょうか。 また,解雇する場合の注意点は何でしょうか。 このあたりの基本を紹介します。 そもそも試用期間とは 一定の試用期間中に社員として不適格事由があった場合の解約権を留保した 期限つきの本採用契約とされるのが一般です。 立派な採用なんですね。 試用期間中の解雇は,本採用 […]

坂本龍馬の名言を聞け-『竜馬がゆく』名言集

坂本龍馬。知らぬ日本人はおらず,日本史上1,2を争う人気を誇る龍馬。 その人気を決定づけた司馬遼太郎さんの名作が『竜馬がゆく』(文春文庫)です。 ぼくも学生時代から何度となく読み返していますが, 『竜馬がゆく』にあらわれた,竜馬の名言に注目してまとめてみたいと思います。 英雄とは まずはこの言葉からです。 (衆人がみな善をするなら、おのれひとりだけは悪をしろ。逆も、またしかり。英雄とは、自分だけの […]

亡くなった後の手続

  人が亡くなる。人は亡くなるものとはいえ,その人自身がこの世からいなくなってしまうということは, 特に遺族や近しい人にとっては耐えがたい出来事です。 亡くなる側からしても,あの時ああしていればよかったとか,もっといろんなことを楽しんでいればよかったなどと思うものです。 亡くなった後の手続について,分かりやすい本がありました。 『もしもの時の手続き・相続完全ガイド』(野谷邦宏著,クロスメ […]

『命もいらず名もいらず』を読みまして

今年は新天皇の即位にともない、様々な儀式や祝典が執り行われるため、皇居とその周辺がクローズアップされているようです。今回は、tomomixが担当します。 現在、皇居は天皇の居所ですが、およそ150年前は徳川家のお城、江戸城でしたね。皇居には今でもお濠や桜田門、大手門、清水門など江戸城の名残を見ることができます。ここにかつて将軍がいて、大名や旗本、御家人などが行き来していたのだなと思うと、日本史好き […]

弁護士会ADR

ADRという言葉をご存じでしょうか。 もめ事の解決,というと,真っ先に「裁判」が思い浮かぶと思います。「裁判」とは,裁判所が,法律を適用して,もめ事を解決するものです。 ADRとは,「裁判」ではない方法で,もめ事を解決する方法です。多くの弁護士会でもADRを設置しています。 弁護士会ADRは,弁護士が第三者として公正・中立の立場で,もめ事の解決を支援するものです。 裁判制度とは異なる新しいもめ事解 […]

『争うは本意ならねど』

最近,スポーツ法をかじっていて,この本に出会いましたのでご紹介します。 『争うは本意ならねど』(木村元彦さん著,集英社)です。 あまりサッカー詳しくないのですが,我那覇選手は沖縄県出身者で初のJリーガーで,39歳になった2019シーズンでもJ3のカスタマーレ讃岐で背番号9を付けて現役で活躍中ですね。 我那覇選手が被ったドーピング違反という冤罪は,信じられない展開でした。 ずさんな事実認定 我那覇選 […]

『反応しない練習』

草薙龍瞬さんの『反応しない練習』(KADOKAWA)を紹介します。 ぼくがkindle版を購入して初めて読んだのが4年前ですが,いまでも読み返すたびに生きていくヒントがもらえます。悩める方すべてに読んで欲しい,そこまで言えるようなすばらしい本です。 ブッダ,仏教,えー,何か宗教じみた本なのかと思う方もいるかもしれませんが, ブッダはこんなことを考えていたんだという,考え方を知ることができる内容です […]

『エッセンシャル思考』

グレッグ・マキューン著の『エッセンシャル思考』(かんき出版)から学びます。 忙しい毎日。朝起きて仕事行って,会議だ飲み会だと,帰ってきてすぐ寝て,また朝起きて。 やることは増えるばかりで,かといって思うように成果は上がらない。 こんな毎日はイヤだーと思って読んでみました。 キーワード あえて3つに絞ってご紹介します。 より少なく,しかしより良く このキーワードがこの本の本質を示していると思います。 […]

『明治維新の正体』

よく行く本屋さんに積み上げられていた鈴木荘一さんの『明治維新の正体』(毎日ワンズ)を読了しました。 子どものころに学んだ薩長からみた明治維新とは,別の視点を示す示唆に富む内容で,一気に読んでしまいました。 徳川慶喜-幕末最高のステーツマン 徳川慶喜といえば,大政奉還をした人物です。鳥羽伏見の戦いで徹底抗戦を鼓舞したあと,すぐに大阪城を脱出して江戸に帰ってしまった行動のせいか,あまり人気がなく,優柔 […]