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スマイルズ『向上心』

スマイルズの『向上心』(三笠書房)を再読しました。

スマイルズは19世紀イギリスの作家です。他に有名な『自助論』という著作もありますが,今回は『向上心』をご紹介します。こんな時代だからこそ,人間力形成,自己修練のための古典的名著に触れていきたいと思います。

第1章 自分を大きく育てる

スマイルズは,自分の成長にとって,物事の明るい面を見ることが大事だと言っています。
同じ出来事に遭遇しても,楽天的に考えるか悲観的に考えるか,失敗を次に活かすかそこで挫折してしまうか,といった対処の仕方は自分で選択できるのです。

痛風、 喘息 の他に七つほどの病気にかかっているが、それ以外はどこも故障はない

評論家シドニー・スミスが年を取って病に苦しんでいるときに友人に送った言葉です。
こんなに病気があったら自暴自棄になって人生をあきらめてしまいそうですが,この捉え方はどうでしょう。病気があることを前向きに捉えているというか,足るを知るというか,こんな考え方があると感動しました。

いろんなモノゴトを同じように捉え直すことができそうですね。

第2章 個性を磨く

充実した人生を送るために努力を惜しまず、どんな些細なできごとにも真心を持って、正しく誠実に謙虚さを失わずに生きることは、誰にでもできる。

スマイルズは,誠実であることの重要性を強調しています。
薄っぺらい「個性」ではなく,人間性を磨くこと,これこそが個性になるのですね。

勇敢な人とは,確固たる信念のもとに自分の意志を働かせ,善行を習慣とするまでに自分を厳しく鍛錬した人のことを言う

自分に甘いので,この言葉は身にしみますね。

自分を生かす働き方

自制はあらゆる美徳の根源である。衝動と情熱のおもむくままに行動すれば、人はその瞬間から精神的な自由を明け渡すことになる。そして思うがままに人生の波に押し流され、しばらくは自らのもっとも強い欲望の奴隷になり下がってしまうのだ

スマイルズはまた,勤勉であることの重要性を説いています。
仕事に取り組むことによって人格を養い,成長すると言っています。

日々自分との闘いですね。

よい人間関係を作る

礼儀正しさは親切心である。他人の幸せをいつも考え、不愉快な思いをさせたりするような行ないはけっしてしないことである。それは他人に対して親切であるばかりか、自分も感謝の気持ちを忘れず、やさしい行為を素直にありがたく思うことでもある

スマイルズは,思いやりの気持ちは人間性の美しさの中でも最高のものと言っています。

まとめ

向上心というと漠然としていますが,スマイルズは過去の偉人のエピソードをふんだんに交えて,人間の成長にとって大切なことを解き明かしてくれます。
若干とりとめのない文章構成なので,ポイントをつかみづらい面もありますが,
自分に響くフレーズを書き留めておくだけでも参考になる本だと思います。

 

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